家計

湯量を減らして年3000円、お風呂の蓋をして年4000円… ガス代を節約する13のテクニック

節水シャワーヘッドを使う

「節水シャワーヘッドは、水やお湯を出す・止めるが手元でできる止水ボタンや、水圧を調整できる機能があるものに取り替えるだけで、水道代もガス代も節約になります。商品により差がありますが、一例として、4人家族で使用の場合、節水シャワーヘッドにすると、年間で約9704円の節約になります」

鍋ややかんの水滴を拭き取ってからコンロにかける

「ついうっかりやりがちですが、鍋底に水滴がついたまま火にかけると、その水滴を蒸発させるのに、余分なエネルギーを使うことになります。ガス量を約2%減らせますので、気をつけてください」

キッチンのレバーをうっかりお湯にしない

「夏に向けて水温が高くなるので、台所でも必要のないときはお湯ではなく水を使いましょう。従来型のシングルレバー混合栓の場合、中央部分はお湯と水が混ざっている状態。レバーを上げる位置によっては給湯器が作動してしまうことがあるので、必要ないときはレバーを水側に動かして使用を」

お湯を沸かすなら、水より給湯器のお湯から沸かす

「給湯器の熱効率の方がコンロの熱効率よりもいいので、水から沸かすより給湯器のお湯を入れて沸かしましょう。年間で約579円の節約になるだけでなく、時短にもつながります」

キッチンの給湯温度を低めに設定

「意外と見落としがちな、キッチンの設定温度。お風呂と同様に給湯温度を低めに設定しましょう。私の場合、家では台所の給湯温度設定を32℃にしています。たとえばいま40℃の設定にしているなら、37℃まで下げてみてはどうでしょうか。それだけでも年間で約1776円の節約になります」

*この企画内の、省エネ効果などの数値は、一定の条件により算定したものであり、使用方法や使用環境によって異なります。参考資料:東京ガス都市生活研究所『ウルトラ省エネブック』、東京都水道局『水道・くらしのガイド』

【プロフィール】
東京ガス都市生活研究所所長・三神彩子さん/1986年に東京ガスにシンクタンクとして設立された東京ガス都市生活研究所は、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、ガスに限らずエネルギー利用にかかわる暮らしのあり方を考え、研究・発信を行っている。

取材・文/苗代みほ

※女性セブン2023年5月11・18日号

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