物価高に歯止めがかからないなか、家計に大きな打撃を与えるのが、電気料金の値上げだ。だからこそ、節電をして電気代の節約を実践したいところ。そこで、家電の中でも特に電力消費が大きい冷蔵庫における節約テクニックを“家電王”こと東京電力エナジーパートナーの中村剛さん(55才)に聞いた。
冷蔵庫の排気口のホコリを取る
「冷蔵庫の周りにスペースを空けて放熱させるだけでなく、冷蔵庫の外側の排気口を掃除しましょう。排気口にホコリがたまると庫内の冷えが悪くなり、消費電力量が増えます。庫内だけでなく、排気口のホコリも月に1回は取りましょう。年に1回、背面や天井部分も掃除するといいですね」(中村さん・以下同)
冷蔵庫は周囲に一定のスペースをとる
「冷蔵庫は、壁や排気口から熱を放出して冷やす仕組みになっています。放熱の流れがスムーズになるよう冷蔵庫の周囲にスペースを設ければ、効率が上がり、年間約1400円の節約になります。上部は5~30cm以上、横は0.5~2cm以上を空けること。その隙間に紙袋などを入れるのはNGです」
冷蔵室の食材は「逆コの字」で真ん中を空けて配置
「冷蔵庫は冷気を回すことで庫内を冷やしています。食品をギチギチに詰めてしまうと冷気がうまく回らず、効率が悪くなります。食材を詰め込んだ場合に比べ、半分にした場合、年間約1360円も節約できます。ドアを開けた正面奥にある冷気の吹出口を塞がないよう『逆コの字』型で食品を配置しましょう」