下部団体が行うシノギは、特殊詐欺の元締め、闇金融、覚醒剤など違法薬物の密売、違法賭博や競馬や競輪といった公営競技のノミ行為など多岐にわたる。
ヤクザになりたての「部屋住み」と呼ばれる下っ端構成員は、掃除や食事の用意、電話番などの雑用を担当するが、兄貴分から数万円の小遣いが出る程度で、この小遣いすら支給されないケースも多い。
特に暴排条例以降はまともに稼げずヒモ生活から抜け出せない構成員はザラにいるようだ。もはやヤクザであることのうまみは少なく、若い不良はより自由に活動できる半グレに流れている現実もある。このままいけば、いずれヤクザの世界のピラミッド構造が崩れる日が来るかもしれない。
※『マネー格差の天国と地獄』(ニューノーマル研究会編・小学館)を元に構成