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スマパチ“本命機”登場でパチンコ業界はどう変わる? 実質的に出玉上限突破する「Cタイム」も搭載

『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』のスペック情報(公式サイトより)

『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』のスペック情報(公式サイトより)

 スマパチでは、出玉性能におけるルールの変更があった。それまでの「P機」と呼ばれるパチンコ機では、大当たり確率が「1/320以上」だったが、スマパチでは「1/350」となっている。また、スマパチでは特定の条件を満たすと発生する「Cタイム」の搭載が可能になった。

「Cタイムとは1回転限定のチャンスタイムのようなもので、その回転では“約20%以下”の確率でRUSH(出玉を大量に獲得できる機能)に突入します。Cタイム発動の条件はさまざまですが、RUSH終了後の1回転で発動する機種であれば、RUSHが終わっても1/5ですぐに引き戻せるということです。

 1回のRUSHで獲得できる出玉の上限はP機とは変わらないのですが、Cタイムで引いたRUSHは別のRUSHとして扱われるので、実質的に出玉の上限を突破できるというわけです」

パチンコ玉を触らない点をどう考えるか

 スマパチの“本命機”と期待された『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』は、実際にホールで人気となっているのだろうか。

「現状での稼働は、その前に導入された2つのスマパチに比べると概ね良好だと思います。しかし、前評判も高く“甘い”(勝ちやすい)と言われていたこともあってか、少々釘を締めて営業しているホールもあるようで、そのせいで敬遠しているユーザーも少なくない模様です。

実際、私もゴールデンウイーク中にいくつかのホールを見て回ったんですが、ほぼ終日全台稼働しているホールもあれば、時間帯によっては空き台が目立つホールもありました。スペックが甘いゆえに、ホールとしても扱い方が難しいのかもしれません」

 パチンコ玉を触らないスマパチであるがゆえのネガティブな要素もあるようだ。

「これはスマスロでもよく言われることですが、実際にパチンコ玉を触らずに玉が借りられるので、お金を使っている実感が薄いという声は多いです。通常のパチンコよりも余計にお金を使ってしまいやすいということで、スマパチを避けるユーザーもいるでしょう。

 また、大当たりを引いて出玉を得ても、パチンコ玉がジャラジャラと出てくるわけではないので、当たっている実感があまりないという声もあります。大当たり時の高揚感が得られにくいというのは、スマパチの物足りなさにつながっているかもしれません」

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