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フードデリバリーはなぜ遅延しがちなのか?時間帯・届け先・配達員の事情 泣き寝入りする人も多数

 注文する時間帯によっては、“作り直し”ができないこともある。都内在住の自営業・Bさん(40代女性)が体験談を明かす。

「夜の8時くらいに、職場でデリバリーの弁当を頼むことになり、私はメニューの中からタンシチューをチョイスしました。予定時間から30分くらい遅れて届いたうえに、シチューが全部こぼれて、“タンだけ”になっていたことがありました。配達員からの説明は特に何もなかったんですが、配達員が帰ってからよく確認してみたら、容器が入ったビニール袋にシチューがこぼれたあとがありました。おそらく配達の途中でこぼしてしまい、どうにか体裁を整えようとして遅れたのかな……と思いましたね。

 一旦受け取ったものの、そもそも“少し汁気があるものを食べたい”という気持ちで注文したものなので、どうにかしてほしいと思って、お店に電話をかけたんです。でも、営業時間は終わっていて、作り直しはできないとのことでした。お店に来てくれれば返金するとは言っていましたが、電話対応がちょっと横柄な感じだったし、商品は一応受け取っているし……ということで、面倒になって諦めました」(Bさん)

ダンジョンのような住宅地に住む悲劇

 単純に家の場所がわかりにくいがために、遅延しやすいというケースも。都内に住む会社員・Cさん(20代男性)は、住宅地にあるアパートに住んでいる。

「私が住んでいるアパートは、近くに大きな幹線道路がない住宅地で、小さな小道が入り組んでいる立地。カーナビを見ても、周辺の道を熟知していないと、絶対に迷うような、まるで“ダンジョン”のような地域なんです。フードデリバリーを頼むと結構な確率で配達員さんから“場所がわかりません”という連絡が入ります。

 しかも、周囲に似たような名前のアパートがあって、間違えてそっちのほうに届けられたことも何回かありました。到着予定時間通りに届いたことはほとんどないので、最近はデリバリーサービス自体を利用しなくなりました」(Cさん)

 デリバリーサービスに遅延はつきもの。ある程度は遅れることを覚悟したうえで、利用すべきなのかもしれない。(了)

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