「自分で稼いだお金は自分の好きなように使い切る」
お金持ちでも、貧乏でも、同じような貯蓄額だとしても、幸せか不幸かを分けるのは金額ではなく「価値観次第」ということだ。それは「節約」においても同じ。
「同じ節約生活でも“この暮らしぶりが自分の身の丈に合っている”と満足しているのと“将来が怖いから切り詰めなくちゃ”とがまんを続けるのとでは、幸福度はまったく違います。後者は、目の前にあるごちそうを食べずに耐えているようなもの。これでは、ストレスがたまる一方です」(前野さん)
漠然と「お金がない」「貯めなくちゃ」と焦るのではなく「貯めたお金を何に使おうか」と、具体的な使い道を考えながら暮らす方が、人生はいまよりもずっと幸せなものになるのだ。
「若い頃は貧乏暮らしだった」という円は、借金を返済し、資産を築いたいま、3つの別荘を持っているという。
「これまでに4つの別荘を買って、1つは売りました。ムダに見えるかもしれませんし、実際高く買っても売るときは二束三文ですが(笑い)、年に何度も、家族やスタッフと集まって楽しく過ごせる、大切な場所なんです。いままででいちばん買ってよかったものも、後悔しているのも別荘ですね(笑い)。
ぼくは生まれつきのお金持ちではないですし、子々孫々に引き継いで守らなければならない資産もありません。だから、自分で稼いだお金は自分の好きなように、使い切るつもりですよ」(円)
※女性セブン2023年6月1日号