生活保護を受けていることにバツの悪さを感じてしまうのは、きっとアナタが真面目な人で、これまで真摯に周囲の人たちと付き合ってきて迷惑をかけてはならないという思いが強いからではないでしょうか。
ただ今回のアナタのように精神疾患にかかってしまい、今も働けないという状況は、アナタに問題があるわけではなく、誰のせいでもなく、ざっくりと運ゲーの罠(突発世界的疫病イベント)にハマってしまったということです。今はゆっくりと休んで英気を養ってください。どんな怪我でも安静にしなければならない期間が存在するのと同じように、今無理に働こうとして余計に症状が悪化してしまっては、アナタが嫌がる「社会に迷惑をかけてしまう」ことに繋がってしまいます。それでは本末転倒です。
「働かなきゃ」という気持ちが「働きたいな」と思えるようになってから動き出しても長い人生で見れば遅くないと思います。
誰かのおかげで自分がいる。自分がいるおかげで誰かがいる。
そんな前向きで温かい気持ちが、アナタの人生の冬を春に変えてくれるでしょう。
【プロフィール】
犯罪学教室のかなえ先生/元・法務教官(少年院の先生)で、日本初の元国家公務員の男性VTuber。2020年9月よりスタートしたYouTubeチャンネル『犯罪学教室のかなえ先生 V Criminologist』を運営。同配信には視聴からの悩みが多く寄せられ、それらに対する“愛のある辛口コメント”にも定評がある。経済産業省「未来の教室」プロジェクトのSTEAMライブラリーに学術系VTuberユニット「まなぶい」のメンバーとして教育コンテンツを提供するなど活躍の場を広げている。
※犯罪学教室のかなえ先生・著『人生がクソゲーだと思ったら読む本~生きづらい世の中の突破術』を元に構成