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【ドル円週間見通し】今週は米雇用統計 今後の米金融政策の参考材料となるか

今週のドル円はどう動く?

今週のドル円はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが5月29日~6月2日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げの是非については今後の経済指標次第とみられ、リスク選好的なドル買い・円売りはある程度抑制される可能性がある。ただ、インフレ圧力が短期間で弱まることは期待できないとの見方が多く、金融政策をにらみドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

 5月2-3日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、インフレ高止まりのため物価目標上限に抑えるため今後も引き締め政策を緩めないとの意見で一致。今後の経済指標の内容次第だが、6月の利上げ休止観測は後退しつつある。経済指標では、5月ISM製造業景況感指数や5月雇用統計の平均時間給に対する関心が高いようだ。賃金上昇圧力は弱まっていないため、平均時間給の伸びが市場予想を上回った場合、金利高・ドル高に振れやすい展開が見込まれる。

 債務上限問題に関してはバイデン政権と野党・共和党との協議が進展せず、6月初旬頃の債務不履行(デフォルト)が警戒される。債務問題の不透明感によりドル売りが強まる可能性は残されているが、最終的に双方が妥結し、債務上限の引き上げが実現された場合はドルの買戻しが見込まれる。

 なお、日本銀行の植田和男総裁は4月の就任以来、国会などで緩和政策を当面継続するとの方針を繰り返し説明している。そのため日米金利差が意識され、一時的に利食い売りが増えることはあるものの、ドルは下げづらい状態が続くとみられる。

【米・5月消費者信頼感指数】(5月30日発表予定)
 5月30日発表の5月CB消費者信頼感指数は99.5と4月の101.3を下回る見通し。金融引き締め長期化が見込まれるなか景気への影響が懸念され、低調な内容はドル売り要因になりやすい。

【米・5月雇用統計】(6月2日発表予定)
 6月2日発表の米5月雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比+17.5万人、失業率は3.5%、平均時給は前年比+4.3%の見通し。賃金の伸びが市場予想を一致、または上回った場合、追加利上げを後押しする材料に。

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