吉田みく「誰にだって言い分があります」

保管か処分か…悩ましい「家庭のマスク在庫問題」 雑巾がわりや油吸い取り紙に活用するアイデアも

家事での意外な使用法も(イメージ)

家事での意外な使用法も(イメージ)

「夫は捨てたことに気づいていません」

 一方、処分することを決めた人もいる。夫と二人暮らしの、千葉県在住の自営業・イクミさん(仮名、40歳)は、コロナが5類に移行したことを機に、ストックしていた不織布マスクを全て処分したという。

「マスク着用が緩和されてからはマスクをつけない生活を送っています。3箱のストックがありましたが、未開封のまま処分しました」(イクミさん)

 少々もったいない気もするが、イクミさんとしては、「不要なもので収納スペースを圧迫したくない」という考えを強く持っているそうだ。しかしイクミさんの夫はその考えが不満らしく、夫婦げんかに発展してしまったという。

「『捨てるなんてもったいない!』『いつか使うかもしれない』と夫は言い張っていました。ところが夫も今ではマスクを着用していないので、いつまでたってもストックが減りません。話し合いから数日間は夫の言うことを聞いて置いていましたが、話題に上らなくなったあたりで全て処分したんです。ですが、夫は今も捨てたことに気づいていません」(同前)

 収納に空きスペースができたことで気持ちがスッキリしたと話すイクミさん。今後は、大量に買い溜めたせいで今もスペースを圧迫している簡易検査キットや消毒液などのコロナ関連グッズの処分も検討中だという。

掃除に活用「意外と丈夫でコスパもいい」

 余った不織布マスクを別の目的に利用している人もいる。埼玉県在住の専業主婦・チエコさん(仮名、29歳)は、自宅での掃除に不織布マスクを活用しているという。

「不織布マスクを雑巾のように掃除に使っています。ホコリの溜まった部屋の隅や、水アカのついた水道の蛇口などの拭き掃除に使えて便利です。床拭き用のワイパーやスティックなどに簡単に取り付けられます。汚れたら気軽に処分できますし、水に濡れても破れず、意外と丈夫なのでコスパの良さも気に入っています」(チエコさん)

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