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立派な“コース料理”が苦手な人たちの本音 「マナーに緊張」「下戸だと間が持たない」「食べきれない」

お酒を飲まない人は“間”が持たない

 IT企業に勤務する40代男性・Bさんは、コース料理は「できるだけ避ける」という。

「僕はお酒が飲めないんですが、そうするとなんとなく間が持たないんですよね。もちろん相手との会話や店の雰囲気、こだわりを楽しむのもコース料理の醍醐味なのでしょうけど、料理を待っている間、パンをたくさん食べてしまい、お腹が膨れて困ったことがありました。料理は一気に出してくれた方がありがたいです(笑)。

 和食のコースも最後にお米が出てくることが多いですが、正直刺身や焼き物が出たタイミングで、ご飯と一緒に食べたいと思ってしまう。旅館での食事もコース形式になっているところがあって、高級感があるのはいいんですけど、なんだか落ち着かないので、なるべくそういう食事スタイルのところは避けます。定食かバイキングスタイルの方が気楽です」(Bさん)

少食だから全部食べきれない悩み

 商社に勤務する30代女性・Cさんは、自分で食べる分量やペースを決められないのが苦手だという。

「コース料理って、一皿の量が少ないように見えて、全体の量は多いんですよね。残すのはもったいないけど、私は現実的に食べきれないことがほとんどです。かといって、コースなので、『もう今後の料理はいりません』とも言いにくい。コース料理の全体量を想像して、『この肉は半分にしておく』『この鍋は全部食べない』など、それぞれ食べ残す量を決めながら食べることになります。

 あと、一皿を食べきらないと下げてくれないのも苦痛で……。『もう下げてください』と言う時の気まずさったらありません。お店もですが、一緒にいる人に対しても、なんだか後ろめたいんですよね……」(Cさん)

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