会社が倒産してももらえるのが企業年金
退職してから数十年経っていて、勤めていた会社が倒産していたり、会社の厚生年金基金が解散している場合も考えられるが……。
「会社が存在していないのに、企業年金をもらえるはずがないと思うかたもいるかもしれません。しかし、会社が積み立てた企業年金は、倒産・解散後は『企業年金連合会』に移管されています。そのため、『企業年金連合会』で引き継がれているかどうかを確認し、引き継がれていれば受け取ることが可能です」
また、雇用形態が正社員ではなくアルバイトやパートの場合も、在籍当時、厚生年金に加入していれば企業年金を受け取れる可能性が大きい。
「企業年金は会社ごとにあるものなので、転職していくつかの会社に勤め、それぞれの会社に企業年金がある場合は、複数受け取れる可能性もあります」
開始年齢が過ぎてもさかのぼってもらえる
ここまで読んで、「自分ももらえるかもしれないが、すでに企業年金の受給開始年齢を過ぎているのでは……」と思った人も、あきらめることはない。
「確かに加入していたということが確認できれば、たとえ支給開始年齢を過ぎていても最長5年分まではさかのぼって受け取ることができます」
いくらもらえるかは企業や勤めていた期間などによって変わるため一概にはいえないが、記者のケースを例に説明してみよう。