家計

「モットーは買わない・捨てない」エッセイスト・小笠原洋子さんの節約ライフ 「洋服はリメーク」「食品シールも再利用」

洋服をリメークして長く大切に着るという(撮影/菅井淳子)

洋服をリメークして長く大切に着るという(撮影/菅井淳子)

 値上げラッシュが続く中、どうやって節約すればいいのか、知恵を求めている人も多いはず──。現在は月約4万円の年金と貯蓄などでつつましい生活を送っているというエッセイストの小笠原洋子さん(73才)。節約しながらも心豊かに楽しく暮らす生活を“ケチカロジー”と名付け、値上げの嵐にも負けず、充実した節約ライフを送っているという。その方法とは?

「基本的に物を捨てずに大切に使っているので、買う必要がないんです。洋服はリメークして着続けていますし、食器は子供の頃に実家で使っていたものを受け継いで使い続けています」

 めったに物は買わないが、買うときは質のいいものを選んでいるのだという。

「使わなくなった本棚を解体したときも、なんとか活用したくて、1枚の天板を2脚のスツールの上に渡して布をかけ、テーブルとして使うことにしました。ほかにも、食品についているバーコードシールなどもきれいにはがして捨てずにとっておき、開封した袋の口をとめるのに再利用しています。冬は19時までに寝るようにして電気やガスの節約をしていました」

 節約技としては細かいが、それらが積み重なれば大きな節約になるのだ。とはいえ、使うべきところでは使っているという。たとえば唯一の娯楽である“食べること”にはお金をかけている。

「近くのインドレストランで1杯500円のワインとおつまみを頼んで、ささやかな外食は楽しんでいますね」(小笠原さん。以下同)

 節約を長く続けるには、使うべきときには使う、メリハリが大切なのだ。

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