「抽選で30名様に10万円をプレゼント」。この文言を見たとき、あなたはどう思うだろうか。「どうせ当たらない」と見なかったことにするか、とりあえず出してみるか……。懸賞では当選しやすくするテクニックがあるという。
「確率論的に言えば、当選確率を上げるには4つの方法があります」
そう語るのは、『知ってトクする確率の知識』など数学に関する数々の著書がある、統計学や確率に詳しいサイエンスライターの野口哲典さん。
野口さんがいう4つの方法とは、【1】1回の応募をできるだけ多くする【2】継続的にいろいろな懸賞に応募する【3】当選者数が多い懸賞に応募する【4】応募が少ない賞品を選ぶ、だ。
「ほかにも応募期間が短かったり、店頭のはがきを使うなど面倒な条件がある懸賞も応募者が限られて競争率が下がります。読者数が少ない雑誌の懸賞も応募者が少なくなるので狙い目です」(野口さん・以下同)
当選総額4300万円を誇り、「懸賞界のレジェンド」と称される 懸賞ライターの“ガバちゃん”こと長場典子さんは【3】の「当選者数が多い懸賞」を推奨する。
「最近は企業とコンビニがコラボするキャンペーンが増えました。企業は多くの人に商品を知ってもらいたいから、ドリンクやアルコール飲料などで100万人規模が当選する巨大キャンペーンを実施することがあります。当選者数の多い懸賞はチャンスです」
【2】の継続的な応募も大切な要因の1つ。
「例えば1%の当選確率の懸賞でも1回ずつ230回継続して応募すると、少なくとも1回以上当選する確率が90%になります。当選率を上げるいちばんの方法は“継続”なのです」
ちなみに、8年半ほど前から懸賞生活を始め毎月の当選件数40件を誇る懸賞の達人・わこさんは月250件、「二代目懸賞芸人」の肩書きのあるお笑いコンビ・裸月光は月100~200件は応募するという。