実際に「選ぶ側」もコメントを熟読し、当選者を決めているケースは少なくない。人気カルチャー雑誌で長年懸賞欄を担当していたスタッフがこっそり明かす。
「読者プレゼントをはじめとして、懸賞賞品として用意した家電や服、食品などは懇意にしているメーカーのかたから『読者のかたに広めてほしい』とご提供いただくケースも少なくありません。そうなると、私たちも『本当に必要としてくれる、この賞品に合った人のもとに届けたい』と思い、具体的にどう使いたいかをコメントとして書いてくださるかたを当選させていました。
また、最近は賞品をフリマアプリで売られてしまうようなケースが多いため、SNSでの募集の場合、応募アカウントをたどって、どんな人かを調べるというスタッフもいました」
なぜその賞品が欲しいのか、改めて自分の心に問いかけてみたい。また、意外と多いのが電話番号など「必須情報」に書き漏れがあるパターン。しっかり確認しよう。
賢人らの振る舞いから学べることも多い。
「懸賞によく当たる人はほかの人の当選を素直におめでとうと祝福して、嫉妬しません。運送業者を見かけたら一礼したり、普段よりも遠いポストに投函するなどのジンクスを持つ人も多い。ぼくは大安と友引の日に投函しています」(裸月光の黒田当て太郎)
もちろん誰しも当選をめざして応募するものだが、できる限り「無欲」でいることも大切なようだ。
※女性セブン2023年6月29日号