今年の7月1日で、レジ袋有料化から3年。買い物時にレジ袋を買わない人も増えつつあり、内閣府が昨年11月に公表した「プラスチックごみ問題に関する世論調査」によると、「有料化後からレジ袋を辞退している」は44.1%。「有料化前からレジ袋を辞退している」(16.1%)と合わせると、約6割にのぼる。
一方で、「有料化後もレジ袋を購入している」という人も13.3%いる。エコバッグを持たず、なぜレジ袋を買うことにこだわるのか。エコバッグを使わない人たちの声を聞いてみた。
エコバッグを持ち歩くのは面倒
IT企業に勤務する40代女性・Aさんは、エコバッグを使ったことがない。
「レジ袋が有料化された当初、エコバッグが流行したような時期がありましたが、私は今までエコバッグを買ったことも使ったこともないです。理由は、持ち歩くのが面倒だからという一点ですね。家族分の買い物には週末、車で行くので、その時はダンボールを利用します」(Aさん)
レジ袋にお金を払うこと自体には、すっかり慣れたというAさん。ただ、いまだにやり取りの煩雑さや、疑問はあるという。
「レジ袋を自分で選び、カゴに入れることで会計時に処理する店もありますが、レジ袋を入れていないと、『レジ袋はどうしますか?』とあらためて確認されます。店のシステムに気が付かない人がいるからなんでしょうけど、やり取りは確実に増えたわけで、店員さんは大変になっただろうなあと思いますね。あと、プラスチック削減のはずが、紙袋まで有料になっているのは、いまだに解せません」(Aさん)