カバンの中身にたくさんモノが入っている人、ほとんど何も入っていない人で、性格はどう違うのか──。5月29日、九州北部と四国、中国地方、近畿、東海が梅雨入りしたとみられると発表された。都内在住の会社員・Mさん(55才)は意気揚々とこう話す。
「すでに準備は万全で、いつ東京が梅雨入りしても大丈夫です。折り畳み傘をカバンに入れたり、大きめのタオルや替えのストッキング、防水スプレーなどいろいろ用意しています」
一方、“カバンが重くなるから”と雨対策をせずに出かける人もいる。心の扉メンタルカウンセリング横浜のカウンセラー・杉本もゆるさんは、荷物の量は心の状態が反映された結果だと話す。
「荷物が多い人は心配性だったり、臨機応変な対応が苦手なかたが多いです。直面した状況でできるだけ失敗したくないという心理ゆえに入念な準備をした結果、荷物が多くなる傾向にあります」(杉本さん)
実際、カウンセリングを受ける人には荷物がたくさん入った大きなカバンを持ってくるタイプが多いという。
「お話を聞くと非常に真面目な人ばかり。教師や公務員、看護師など責任が重い仕事をされている人が多いです。失敗できないから準備に力を入れるのですが、常に張りつめていることで心に大きな負担がかかっている。長期間その緊張状態が続くと、メンタルコントロールができなくなることが非常に多いです」(杉本さん)
荷物が多い人は自分に自信がない?
性格や心理が表れるのは量だけでなく、荷物の“質や中身”も同じ。都内在住の主婦・Hさん(53才)は先日、友達とランチをした帰りにみんなでデパ地下に寄ったという。
「私はもともとカバンにエコバッグを3つ入れています。そのため、その日はデパ地下で買い物する予定がなかったのですが、買った物をエコバッグに入れることができました。“用意していてよかった~”と友人に話したら、“そんなにエコバッグを持ち歩いているの?”“レジ袋を買えばいいだけじゃない”と驚かれました」