誤解を恐れずに言えば、シン・老人とは「不良老人」であるべきです。法律やルール、モラルを守らないという意味ではありません。真面目に一生懸命働いてきた人が、その意識の延長で、コツコツと健康づくりに励んだり節約して貯金したりするのではなく、もっともっと自由気ままに、好きなことをして暮らしていいという意味です。
旧来型の価値観に照らせば、「年甲斐もない」と言われるようなチャレンジもどんどんするべきです。「もう歳だから……」という理由で、やりたいことを諦めるのは絶対にやめましょう。このフレーズを口にした瞬間、老化が進むといっても過言ではありません。
※和田秀樹・著『シン・老人力』より抜粋して再構成