自宅のガレージを駐車場として貸し出し
いま住んでいる場所が、そのままお金に変わるケースもある。都内の駅近くの住宅街で、広いガレージをもつSさん(55才)は「駐車場シェア」をしている。
「平日、夫が仕事に行っている間、ガレージが空くので駐車場として貸し出しています。空きスペースがお小遣いになるので助かっています」
全日本趣味起業協会代表理事の戸田充広さんが続ける。
「“軒下シェア”という方法もあります。名前の通り、軒下を貸す副業で、野菜の販売やキッチンカーを営業したい人たちに場所を貸すビジネスです。これらは立地で需要が大きく変わりますが、とにかく手軽で労力がかかりません」
あるサイトでは都内で人通りの多い「軒下」が、1日約9000円で貸し出されている。週に4日貸し出せば、1週間で3万円以上の稼ぎになる。
都内在住の元英語教師のIさん(62才)は翻訳の在宅副業で稼いできたが、コロナ禍が明け、外国人旅行者が増えてきたことを受けて新たな在宅ビジネスをスタートさせた。
「外国人旅行者を相手に、飲食店やテーマパークなどの予約代行を始めました。観光スポットや人気店などに詳しくなるにつれ、依頼も増えていき、どんどん稼げるようになっています」(Iさん)
外国人を相手にした体験教室もおすすめだ。株式会社キャリア・マム代表取締役の堤香苗さんが言う。
「京都や東京の浅草など、日本文化が売りで観光客が多い場所ならば、そば打ちや着付け体験などの自宅教室は需要があります」
需要が見込める仕事は、意外と少なくないようだ。
※女性セブン2023年7月13日号