吉田みく「誰にだって言い分があります」

「ママ友からの『いいね』が徐々に減少…」 SNS「映え投稿」再開で直面する人間関係の異変

SNSへの投稿1つにもママ友への配慮が必要?(イメージ)

SNSへの投稿1つにもママ友への配慮が必要?(イメージ)

「ありのままの生活を投稿したいだけなのに」

「行けないと言ったのはママ友たちのほうなのに、私が批判されるのは気分がいいものではありません。Aさんからは『コロナがきっかけで経済的に不安を感じている人もいる』『専業主婦で自由にお金を使えないケースもある』『誘われることが負担なのかも』と言われました。どうやら、私が半ば強制的にランチ会に誘っているように思われていたようです。

 他にも、『もしかしたら家族でのおでかけを羨ましいと感じているのかもしれない』『自分のいないランチ会でどんな会話をしているのか……想像してネガティブな気持ちになってしまうのかも』などと指摘されたんです。私はそのような人にも配慮して立ち振る舞わなければいけないのでしょうか……」

 誘わなれば文句を言われ、誘ったら無理強いしているように思われてしまう……。マスミさんは、今後どうしたらいいのか悩んでいるようだった。

「私はありのままの生活をSNSに投稿していきたいだけなのに、陰で配慮が足りないなどと言われていることにショックしかありません。こんなことになるなら、ママ友同士でSNSの交換なんてしなければよかったです」

 ママ友付き合いに疲れてしまったマスミさんは、新しいSNSアカウントを開設。当面の間は知り合いとは繋がらずに利用していくつもりだそうだ。ランチ会の開催も当面見送るとのことだった。

 コロナ禍が落ち着いたことで再開した人付き合い。しかし、最近の物価高などの経済的な理由から、社交にお金をかけることが厳しい人も増えてきている印象を受ける。マスミさんのケースのように、何気なくSNSに投稿したことをよく思わない人もいるかもれないが、全員に配慮して生きていくことは難しい。自分が心地良いと感じる人とだけ付き合う関係にシフトしていくのも一つの手なのかもしれない。

【プロフィール】
吉田みく(よしだ・みく)/埼玉県生まれ。大学では貧困や福祉などの社会問題を学び、現在はフリーライターとして人間関係に独自の視点で切り込んでいる。マネーポストWEBにてコラム「誰にだって言い分があります」を連載中。趣味はドライブをしながら道の駅を巡ること。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。