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「電話なんてなくなってしまえばいい!」若手社員たちが直面する電話対応の恐怖 いったい何が怖いのか?

電話対応が怖くて「会社に行きたくない」という人も(イメージ)

電話対応が怖くて「会社に行きたくない」という人も(イメージ)

 社会人の基本とされる電話対応。しかし日常生活でのコミュニケーションがSNSばかりになった結果、固定電話どころか電話連絡自体に馴染みがない若い世代が増えている。なかには電話対応が「ストレス」で「会社に行きたくない」という若手社員もいるようだ。彼ら/彼女たちの“電話観”を探った。

知らない人からの電話は取らないことにしている

 20代女性・Aさんは、今年メーカーに入社したものの、電話対応に苦戦している。そもそも固定電話に不慣れだったが、苦手な理由はそれだけではない。

「内線なんかで職場の電話がかかってくるんですが、固定電話が鳴っていても、“取るもの”と認識しないというか……。そもそもスマホでは、知らない人からの電話は取らないことにしていたので、誰からかわからない電話は、とにかく怖い。

 一度電話に出たら、『俺だよ、俺。◯◯いる?』と言われて、誰なのか全然わからず、『どちら様ですか?』と聞き返したら、『わかんねえのか?』と高圧的な態度に出られました。それがトラウマです。もし最初から他の先輩が出ていたら誰かすぐにわかるわけですよね? だったら、私は電話に出ないほうがいいんじゃないか……とも。お客様相談センターのようなところならいざしらず、そもそも知り合いじゃない人が電話を取って回すというのが、非効率に思えます。

 だけど、職場では“電話は若手が取るもの”と教育されるし、なんなら『ワンコールで取るように』とも。今では電話のことを考えると、会社に行きたくないと思う日もあります」(Aさん)

 プライベートでは、電話をかけることもかかってくることもほとんどなかったというAさん。テキストや画像付きのメッセージの方が楽だという。

「電話は、考える時間がなくて苦手です。テキストだと考えながら伝えられるし、失礼がないようにちゃんと対応できる気がする。職場には、よく電話で確認してくる先輩がいるんですけど、メールで送ってほしい。そちらの方が記録に残るし。緊急のときは仕方がないとは思いますが」(Aさん)

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