藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【NISAの出口戦略】一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA 2023年の終了以降はどうするのが正解か?

つみたてNISAは「なるべく長期で保有」

 つみたてNISAも、20年間の非課税期間が終了すると自動的に課税口座に移管されます。もちろん途中売却も可能ですが、とくに必要がなければ慌てて引き出す必要はありません。なるべく長期で保有して複利効果を最大限に得るのが合理的です。

ジュニアNISA、残りが数年なら「利益が出ているときに売却」

 ジュニアNISAは2023年で廃止され、その後は追加投資できませんが、子供が成人(1月1日で18歳)になるまで非課税で運用可能です。成人になった際の選択肢は、【1】課税口座へ移管、【2】売却し新NISA口座であらたに運用開始、【3】売却する、の3つです。

 子供がまだ小さく、成人まで10年以上ある場合はそのまま保有する選択肢もありますが、残り数年であれば、一般NISA同様、利益が出ているときに売却するのが賢明です。

 また、ジュニアNISAの金融商品をすべて売却して、そのお金で親の新NISA口座の非課税枠を埋めるという選択肢もあります。子供が成人するまで、子供名義の新NISA口座は作れないので、親の非課税枠をめいっぱい活用して、教育資金を準備する戦略です。

 ジュニアNISA口座内の商品は、2024年以降いつでも引き出し可能です。ただし、一部だけの引き出しは不可で、「一括引き出しのみ」となりますので注意してください。

 ジュニアNISA口座は、子供または孫が未成年であれば作ることができます。2023年で廃止されますので、いまさら作らなくても、と避けている人もいるかもしれません。年間80万円の投資額でも、18年運用していれば倍以上になっている可能性も十分ありえます。その際に非課税で受け取れるメリットの大きさを考えれば、作らない手はありません。ちなみにジュニアNISA口座作成は、9月までとしている証券会社が多いので、検討する場合はお急ぎください。

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