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【規制緩和に不安の声も】電動キックボードに遭遇した人たちが経験した「怖い思い」

一方通行でも逆走可能な道もある

 車を運転するドライバーで、電動キックボードに不安を募らせる人は少なくない。不動産会社に勤める30代男性・Bさんもその一人だ。

「免許なしだと交通ルールの知識がないまま、公道を走る人もいるということですよね……。自転車もそうですが、しちゃいけないところで逆走する人もいるし、あるいは一時停止をしない人もいる。カオスですよ。

 一方で、電動キックボード(特定小型原動機付自転車)は、『自転車を除く』『軽車両を除く』標識があれば一方通行でも逆走できるんですよね。だから電動キックボードが飛び出してきて、出会い頭に車と正面衝突というのもあり得る話だと思いますよ。車を運転する側も、そうした知識は頭に入れて置かなければならないでしょう。

 あと、電動キックボードは視認性が悪いのも怖い。特に夜間は見えにくいんです。反射材がついたタスキや、ライトを付属したヘルメットを用意するなど、乗る側の対策も必要ではないでしょうか」(Bさん)

走行音がほとんどなく追い越してくる

 住宅街で電動キックボードに遭遇し、恐怖を感じた人もいる。IT企業に勤務する40代男性・Cさんは、電動キックボードが通学路を走行することに不安を感じたという。

「自転車より速いスピードで、電動キックボードが追い越してきたので驚きました。走行音が静かなので気づきにくいですね。住宅街は狭い道が多いし、子供が通う小学校の通学路なので事故が心配。ワイヤレスイヤホンを着けたままや、スマホを見ながら走る人も見かけたことがあり、ますます怖くなりました。登下校の時間には走行制限をかけられないものかと思ってしまいます」

 改正道路交通法の施行前から事故リスクを懸念する声はあった電動キックボードだが、緩和後により警戒すべき対象として実感した人も少なくない様子。電動キックボードは公道の風景をどう変えていくのか。(了)

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