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「もう大人にならないと…」 就職活動を機に「推し活卒業」を宣言するZ世代大学生たちの思い

「就職活動を機に推し活を卒業する」人も少なくないという(イメージ)

「就職活動を機に推し活を卒業する」人も少なくないという(イメージ)

 現在では一般的な言葉になった「推し活」。アイドルに限らず、さまざまな対象を応援する行為を「推す」という言葉で表現するようになって久しい。そんななか、難しい判断を迫られるのが、「推し活の辞めどき」だろう。もちろん「応援している対象に飽きるまで応援し続ける」という人も多いだろうが、Z世代の現役大学生たちのなかには、「就職活動を機に推し活を卒業する」者も少なくないという。そのリアルな声を集めた。

髪を「黒染め」したのをきっかけに

 昨年、就職活動中に自身の推し活に区切りをつけたと話すのは、都内の私立大学に通うAさん(22歳女性)だ。なぜ就活が推し活の卒業と関係するのか?

「今は就職活動が早期化しているので、1年生のうちから『ガクチカ』(学生時代に力を入れたこと)のことを考えて過ごし、2年生になったら本格的に企業研究を始めて、3年生で就活スタートという感じです。就職活動をするときには黒髪にしないといけないし、大学の授業やテストと並行しながら、就活の準備をしないといけません。

 私はK-POPアイドルが好きで、髪もブリーチをしてブルーやピンクに染めていたのですが、やはり就職活動のことを考えると、真っ黒にしたほうがいいな、と。そうすると、自分のなかで、『好きな髪色もできなくなったし、推し活を卒業するいいタイミングなのかな』と考えるようになりました。『推しのことばっかり考えていないで、ちゃんと大人にならないと。就活をきっかけにオタクを辞めよう』という決意です。悲しかったけど、ちょうど現場のチケットも外れたし、区切りをつけることができました」(Aさん)

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