就活の「自己PR」に活用する人も
日本のZ世代の若者たちのあいだでも、MBTIは浸透し始めている。『LE SSERAFIM』(HYBE所属の女性アイドルグループ)のファンだという大学生のBさん(女性)は、自分のMBTIとアイドルのMBTIを照らし合わせて、自己理解を深めているという。
「私は“INTP=論理学者”というタイプです。このタイプのアイドルは、BTSのジョングクやジンのほか、宮脇咲良(LE SSERAFIM)、ソホ(ONEUS)、セフン(EXO)、ヒスン(ENHYPEN)、チョン・ソヨン((G)I-DLE)といった人たちがいます。論理学者タイプは知識欲求が強く、論理的に考えながらアイドル活動を進めている印象があるのですが、自分がまさか宮脇プロ(※宮脇咲良のこと)と一緒だとは思わず、驚きました。
MBTIでアイドルのパーソナリティをより深く理解したいと思うようになりますし、自分自身を顧みるときに彼ら、彼女たちの振る舞いを参考にすることもあります」(Bさん)
推し活だけでなく、就職活動にもMBTIを参考にする人もいる。都内の私立大学に通うBさん(女性)はこう話す。
「就活真っ只中の今、自己分析や自己PRに悩まされています。自分ってどういう人間なんだろう、というのがなかなか言葉にできなかったのですが、K-POPの推しを通じてMBTIを知り、自分もやってみたんです。
そうすると、自分の性格の特徴や、物事に向きあう姿勢、思考のパターンなどが書かれているようで、たしかに納得する部分がありました。自己PRを書くときの参考になります」(Bさん)
韓国につづいて日本でもMBTIが一大ブームとなる日が来るのだろうか。とはいえ、そこに依存しすぎると、「自分探し」や「自己理解」の沼に陥ってしまう可能性もあるので、くれぐれもご注意を。(了)