こうした創業家の態度と行きすぎた利益至上主義が、一代で急成長したビッグモーターの崩壊を招いたのだろうか。
騒動が過熱して以来、口をつぐんできた同社は、7月25日に都内で記者会見を実施し、26日付で兼重社長ならびに宏一副社長の辞任を発表した。社長は保険金の不正請求については板金塗装部門が単独で行ったもので、ほかの経営陣は、「天地神明に誓って知らなかった」と述べ、宏一氏の仕事ぶりについては「一生懸命やって、なんとか会社の業績を上げようと動いているのはよくわかっていました」と擁護の姿勢をみせた。
今回の騒動に対し、自分自身をはっきりと「加害者だ」と語った兼重社長が何らかの罪に問われる可能性は十分考えられる。新築した大豪邸とセレブ生活を手放すことになるのだろうか。
※女性セブン2023年8月10日号