また、そもそも“BGMとして作られた音楽”を作業用BGMにするというパターンもある。IT企業に勤務するCさん(40代男性)は、ゲームミュージックを聞きながら仕事をしている。
「ゲームミュージックは、プレイに集中させることを想定して作曲されているという話を聞いたことがあるんですけど、本当に集中できる。私の場合比較的古いゲームの音楽が好きで、1980年代、1990年代くらいのものを聞いています」(Cさん)
ラジオを聞くメリット
音楽に気を取られず、作業に集中するためにBGMを活用する人が多い一方で、“BGMそのものを楽しみたい”という人もいる。デザイン会社でウェブサイトや広告などの制作を担当しているDさん(30代女性)は、基本的にラジオを聴きながら仕事をしている。
「デザインの仕事は、ただ作業をこなしていくだけになることもあるんです。そういう時に静かな音楽が流れていると、だんだんボーッとしてきて、ミスが出てしまいがち。私の場合、ラジオのように話が流れてきたほうがつねに頭が冴えている状態になるので、単純作業をしていてもミスはしなくなります。
ラジオではなく、テレビでスポーツ中継やニュース番組を流して、音だけを聴きながら作業をすることもあります。私の場合、何かしらの情報が入ってくる状態のほうが、仕事しやすいみたいです」(Dさん)
作業用BGMといっても、人それぞれに最適解は異なる。自分に最適なBGMを見つけたい。(了)