水分補給の定番・麦茶。本格的な夏を迎え、麦茶の消費量が増えている家庭も少なくないだろう。そうしたなか、頭を悩ませがちなのが、「誰がどのタイミングで麦茶を作るか」という問題だ。同居人が、ポットの麦茶を少しだけ残して冷蔵庫に戻す行為に、密かな不満を抱いている人は、意外と多い。家庭の中での小さな問題だと、侮ってはならない。
同居相手のことを思いやれないことが腹立たしい
メーカーに勤務する30代女性・Aさんは、つい先日も夫の「麦茶ちょい残し」に腹を立てたばかりだ。
「冷蔵庫を開けて、麦茶を飲もうと思うと、ガラスポットの中が1センチにも満たない“ちょい残し”状態ということが多いんです。コップ半分の量もないような量なのに、そのままポットを冷蔵庫に戻す神経がわかりません。自動的に麦茶が沸いて出てくるわけじゃないんだよ、と腹立たしい」(Aさん)
夫にたびたび、「残りが少ないと思ったら、作っておいて」と言っているAさん。共同生活をするうえでのルールとしたいが、夫にはあまり伝わっていないようだ。
「最後に飲んだ時に、麦茶がなくなるということがわかっているのだから、ポットを洗って水と麦茶パックを入れてほしいだけ。別に煮出せと言っているわけではなく、水に麦茶パックを入れるだけじゃないですか。それをわざと、ちょい残し状態にして相手に委ねているのは、もはや嫌がらせですよね……。毎回、夫は『残りが少ないのに気づかなかった』と言うんですけど、そんなわけありますかね?」(Aさん)
“麦茶10年戦争”が終結「麦茶やめました」
IT企業に40代女性・Bさんは、長年にわたる麦茶ちょい残し問題を「麦茶の廃止」という形で決着させた。Bさんが騒動を振り返る。
「ちょい残ししたポットを冷蔵庫に戻しているうちはまだいい方。シンクに放置していて、まるで私にやってくれと言わんばかりだったので、『なくなりそうなら作って』と言ったら、次の日は薄い麦茶が冷蔵庫に入っていました。ちょい残し状態の上から水を入れたようです。こうなるともう、“わざわざ作らず、ペットボトルの麦茶でいいのでは”と思ってしまったんです」