シチュエーション別の「上手な断り方」
コミュニケーションの達人たちに、シチュエーション別の「上手な断り方」を伝授してもらった。
【教えてくれたみなさん】
大野萌子さん/日本メンタルアップ支援機構代表理事。公認心理師。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)。
金子恵美さん(45才)/タレント。元衆議院議員。10年間の議員生活を経て、現在はコメンテーターなどを中心に活躍中。1児の母。
山下由美さん(68才)/クレーム・コンサルタント。著書に『役所窓口で1日200件を解決!指導企業1000社のすごいコンサルタントが教えている クレーム対応 最強の話しかた」(ダイヤモンド社)。
千代里さん/元新橋芸者。新橋花柳界で芸者デビューし、1年でお花代No.1の売れっ子に。著書に『捨てれば入る福ふくそうじ』(SDP)など。
●「LINEを教えて」と言われた
大野さんの回答「ごめんなさい。LINEは家族のみの連絡ツールにしているんです」
【解説】教えたくないなら断る。ダメなのは「LINEはちょっと……」のように、言葉を濁して“理由は察してください”と相手に判断をゆだねる言い方。はっきり言わない方が相手への印象は悪くなります。
金子さんの回答「夫から“ダメ”と言われています」
【解説】私の場合、「夫に言われている」「夫と決めている」など、“夫”というフレーズを活用します。断る理由が夫婦間のルールなら他人は口を出しづらく、仕方がないという雰囲気にもっていけます。
山下さんの回答「これからはTwitterをメインで使いたいので、LINEの友達は増やしていないんです」
【解説】Twitterは一例で、Instagramなど、ほかのSNSなら何でもいいので、LINEはもう古いという感じを匂わせて、相手がついてこられない会話にもっていきます。