子育ての悩みを相談できるママ友は貴重な存在だ。しかし、一方ではママ友間でのトラブルも少なくない。そして、そのトラブルが子供にも影響するのではないかと考えると、つき合いをやめるわけにもいかず、さらに悩みは膨らんでいくばかり……。そこで、45才主婦が体験したママ友トラブルの実例をもとに、解決策を専門家に教えてもらった。
霊という見えない恐怖で脅してくる
ママ友会で愚痴なんて言うものじゃありませんね。弱みを見せるってことになりますから……。というのも、子供の小学校のママ友会でうっかり、
「リフォームをした直後にパパが交通事故に遭っちゃって、出費が続いて大変よ」
などと話してしまったんです。すると店を出たときにH美に呼び止められ、
「それって、新しい間取りが悪いのかも。実は私、霊視のできる知り合いがいるの。よかったら見てもらう? もちろんお金はいらないよ、友達だから」
などと言われたんです。普段は寡黙なH美が急に冗舌になってそんなことを言うので怖くなったのと、“タダならいいか”という思惑もあり、H美と知り合いの“霊能力者”を自宅に招くことに。するとその霊能力者が、うちの門をくぐった途端、
「あ~、井戸の神様がいるね。すごい怒ってる。ちょっと私、この家には入れないかも」
と言い出したんです。急に脂汗をかき始めた霊能力者を見て、私は本当に怖くなってしまいました。どうしようかと慌てていると、準備を整えれば除霊ができるが、聖杯や水晶などが必要で、30万円ほど費用がかかるとのこと。背に腹は代えられないと、お願いしようとしていたら、自宅で療養中だった夫が出てきてくれて、
「家を建てるときに調べたけど、うちに井戸なんかないよ。だから井戸の神様もいません」
と、笑顔で一刀両断。結局、悪霊どころか彼女たちが退散して行きました。私だけだったら、恐怖をあおってくる2人を相手に契約をしていました。冷静な夫がいてくれて助かりましたね。
(45才・主婦)