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「LINE教えて」「飲みに行こう」をどうかわす? コミュニケーションの達人が教える“大人の断り方”

角が立たない“大人の断り方”とは?

角が立たない“大人の断り方”とは?

 教えたくない相手から「LINEを教えて」と聞かれたり、食事の誘いやお願いごとをされたとき、どう答えるだろうか? 角が立たないようにと、つい応じてしまって後悔する──。なんて経験は、誰しもあるはず。そこで覚えておきたいのが、上手な断り方だ。

「断るのが苦手だという人は、“断ったら嫌われるかも”など、断ることは悪いことだと思っている人が多いんです。しかし、“断る=拒絶”ではありません」

 と話すのは、日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さんだ。むしろ、断れなかったがために、相手や家族などに迷惑をかける方が失礼にあたるという。

「はっきりと意思表示することをわがままだと捉え、むしろ“嫌がっていることを言わなくても察してほしい”と思う人もいますが、察してほしいと思う方がわがままです。断ることも大事なコミュニケーションのひとつ。できないことや引き受けられないことに関しては、明確に“NO”と伝えることが大切です」(大野さん・以下同)

 とはいえ、心の内をストレートに言葉にするのはよくないという。

「たとえば、自分の苦手な食べ物をすすめられた場合、“それ無理だから”と言うのではなく、“ほかのものだとありがたいな”と答えると角が立ちません。断るにしても、“無理”や“ダメ”といった否定的な言葉は選ばないこと。自分が好きなものを否定されるのは誰だって気分がよくありませんから、嫌いであることを伝える必要はなく、食べられないことだけを伝えればいいのです」

 否定的な言葉は相手自身を否定することになるという。「よくそんなもの食べられるね」など、相手を貶めるようなフレーズも使うべきでないのは、言うまでもない。

断る際、個人情報は出さない

 クレーム・コンサルタントの山下由美さんは、断るときに個人情報を出さないよう気をつけた方がいいと加える。

「断るときは、その旨を正直に伝えることが大切ですが、これは、自分のスケジュールを正確に細かく伝えることではありません。

 たとえば、ランチに誘われた際、“その日は高校の友達とランチに行くから”と、事実をありのまま伝えると、“出身校はどこ?”など相手から個人情報を深掘りされかねません。プライベートに関することは伝えず、“その日は予定が入っていて難しい”で充分です」(山下さん)

 記者歴45年、多くの体当たり取材をこなしてきたオバ記者こと野原広子さんは、無理な誘いには理由も言わず、「断るわ」の一言で一蹴するそう。断り文句を決めておくのもおすすめだ。

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