●「これ、あげる」と言われた
大野さん「ありがたいけど、家がものであふれていて、気持ちだけ受け取るね」
【解説】好意を受け止めつつ、整理整頓が苦手だからものを増やせない、捨てるのが苦手で家はすでにものがあふれているなど、自分が原因でそれをもらえないといったことを伝えます。
千代里さん「ものがたくさんあるのが苦手なの。素敵だから、欲しい人がいたらあげてもいい?」
【解説】「ものがたくさんあるのが苦手」と断ってもさらにすすめてきたら、「ほかの人にあげてもいいか」を聞きます。たいていこの2段構えの断り方であきらめてもらえます。
平野さん「ものを増やしたくなくてサブスクでレンタルしているから、結構です!」
【解説】子供のおもちゃなどは上記のように言います。服の場合、「友人のお下がりやプレゼントでいただくからいっぱいなの」と断ります。そして必ず「どこかに寄付してみたら?」などの代案を伝えます。
●長話に巻き込まれそうになった
大野さん「10分ぐらいなら話を聞けるけど、それでもいい?」
【解説】「ちょっとなら時間あるけど」はNG。ちょっとの感覚は人それぞれ。何分なら時間がありますと、具体的な数字をあえて口にするのが大事。そうすることで、切り上げやすくなります。
山下さん「○時×分に用事があるから△分まで話せるわ」
【解説】パッと時計を見て、先に話せる時間を伝えます。これはクレーム対応のときにも使う方法で、そう言うと相手は話したいことを簡潔に話すようになります。
平野さん「ごめん! ○時になっちゃった。ケツカッチンだからお先にドロンするね~」
【解説】業界用語の「ケツカッチン」(後ろに予定が入っていて、時間をのばせないこと)など笑いを誘う単語を使って、場の空気を和やかにして断ります。「ドロン」のときは、忍者ポーズをしながらね。
イラスト/とげとげ。
※女性セブン2023年8月10日号