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【じわじわ進む「郵便離れ」】切手の貼り方や貼る場所がわからない若手社員は「これ、なめるの?」と困惑

「切手を貼る枠が明示されていれば問題ないのですが、それがない封筒の場合、『どうしたらいいのかわからない』という新人がいましたね。『貼るのは封筒の表か、裏か』と真面目に聞かれたこともありました」(イメージ)

「切手を貼る枠が明示されていれば問題ないのですが、それがない封筒の場合、『どうしたらいいのかわからない』という新人がいましたね。『貼るのは封筒の表か、裏か』と真面目に聞かれたこともありました」(イメージ)

「封筒の表か裏か、どっちに貼れば?」

 切手の貼り方だけでなく、貼る場所がわからないというケースもある。商社に勤務する40代男性・Bさんは実情を語ってくれた。

「切手を貼る枠が明示されていれば問題ないのですが、それがない封筒の場合、『どうしたらいいのかわからない』という新人がいましたね。『貼るのは封筒の表か、裏か』と真面目に聞かれたこともありました。

 自分で手紙を出す機会がなくても、郵便物を見ていれば切手が貼られているだいたいの位置はわかると思うのですが、『郵便物がそうなってるでしょ』と言っても、家のポストは見ないし、年賀はがきや暑中見舞いも出さないしで、ピンと来なかった様子。郵便そのものに縁遠くなっているのかもしれません」(Bさん)

切手の料金が大きさ重さで変わることを知らない

 切手に接する機会がないわけだから、当然ながら(?)その料金の仕組みを理解していない人もいる。アパレル企業に勤務する40代男性・Cさんの職場では、毎年のように、定形外郵便物が送り返される事態が繰り返されるという。

「毎年、新人のうち一人はそういう人がいます。大きさや重さによって料金が変わることを知らないんですよね。『送料ってみんな同じじゃないんですか?』と驚かれるのも恒例行事。ようやく最近になって、新人にはまず切手の貼り方や郵便物の送り方などを教えるようになりました。世代が変われば常識も変わるもの。知らないなら教える姿勢が大切ですよね」(Cさん)

 社会に出てから初めて郵便の出し方を知る──。“郵便離れ”が続く中、そんな若者も珍しい存在ではなくなっているようだ。(了)

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