人生の一大事は出産や退職、介護といったライフイベントのほかにも起こりうる。災害による弊害だ。FPの横川由理さんが語る。
「豪雨対策の一環で雨水の利用や地下浸透の設備に助成金が出ます。例えば、宮城県岩沼市や埼玉県羽生市などは自宅に雨水貯留タンクを設置する場合、2万5000~3万円を上限とする補助金が出ます。庭でガーデニングをする人なら補助を受けて貯水タンクの設置を考えるのも手。
また東京都葛飾区は景観や火災の延焼を防ぐ効果などから、ブロック塀の撤去と緑の生垣造成に最大100万円を補助します」
各自治体の「ご当地制度」も使いたい。節約アドバイザーの丸山晴美さんは「移住支援」に注目する。
「青森県青森市や静岡県三島市、磐田市など、市外や県外からの移住者に上限100万円などの支援金を交付する自治体があります。老後を地方で暮らそうという夫婦は移住支援の利用を考えてもいいでしょう」
ほかにも住まいの自治体に便利でお得な制度があるかもしれないので、ホームページなどをチェックしよう。
申請するポイントは「厚かましくなること」
申請窓口は市区町村やハローワーク、労働局、健康保険組合など多岐にわたるなか、困ったことや聞きたいことがあるとき、どこに駆け込むのがいいだろうか。
「どこに相談すればいいかわからない場合、市区町村などで行われる社会保険労務士会の無料相談会を利用するのが有効。電話相談なら他県からでも参加できるので、タイミングが合うときに電話することをすすめます」(岡さん)