投資の目的や目標とする運用資産額を定め、少しずつ投資に慣れていくことが重要だ。
「逆に初心者が手を出してはいけないものとしては、信用取引が挙げられるでしょう。手持ち資金(証拠金)の約3倍まで取引が可能ですが、枠をめいっぱい使うと、少しでも想定と逆の値動きがあると追証(追加証拠金)を求められるなどします。借金をして投資しているようなもので、手を出さないのが鉄則です。
投資を始めると政治・経済ニュースを気にするようになるし、それを通じて自分が払っている税金や社会保険料への問題意識も高まる。国の税制優遇制度を活用しようという考えにもつながる。人生100年時代を生き抜くうえで重要な思考サイクルです」(北村氏)
※週刊ポスト2023年8月18・25日号