年5~7%の運用益を目指す
深野氏が言及したように、投資信託選びでは購入や保有にかかる「コスト」に目を向けることも重要だ。基本的に投資信託は購入時に手数料がかかり、保有している間は信託報酬が発生する。
「最近は購入時手数料がゼロであるノーロードの商品も増えましたが、専門家に運用を任せるための費用にあたる信託報酬は必ず発生します。信託報酬は投資した資金から天引きされるので、それが高いと運用成績に与える影響が大きい。なるべく安いものを選ぶといいでしょう」(深野氏)
日経平均やダウ平均に連動するようなわかりやすい仕組みのインデックス型投資信託(インデックスファンド)は初心者向きとされるが、「そのなかでも信託報酬がより安い商品を選ぶことが大事」(深野氏)だという。
そうしたインデックスファンドで、どの程度の収益があげられるのか。
「もちろん商品によって違いますが、たとえば日経平均は年初から約30%値上がりしており、連動するインデックスファンドも同等の上昇をしています。ただ、こうした年数十%の伸びになることもあれば、逆に下がることもある。平均すると5~7%程度が目指せるのではないか。これは全世界の株式に分散投資する投資信託でも同程度の水準でしょう」(深野氏)