お金持ちだけが知っている「現物投資」の破壊力
では、彼ら大富豪が実際にやっていた投資は、どんなものだったのでしょうか。株? FX? 仮想通貨? いえ、そのようなギャンブル性の高い投資に手を出していた大富豪は、ほとんどいませんでした。そういった、ゼロか100かのスリリングなものは「投機」であって、不確実性の高い投資です。
では、私が見てきた大富豪たちのお金づくりはどんなものかというと、「現物投資」という、シンプルにしてとんでもない破壊力を持った投資法です。
「現物投資」とは、実際に「ブツ(実物)」が存在していて、そのブツを売買する投資のこと。安く買って、高く売る。その売買で得られる「売却益(キャピタルゲイン)」が1回のケースもあれば、「定期的な利益(インカムゲイン)」が得られるケースもあります。中身は多様で、決まったやり方というのはありません。
唯一の絶対的なルールは「ブツが存在する」ということだけ。決まりはないので、アイデア次第では、今日いきなり「現物投資」を始めることだって夢ではないのです。
本物のブツがある投資がなぜ良いかと言えば、ずばり、元本を毀損しにくいからです。それが株式やFX、仮想通貨といった投資と全く異なる点です。株価や為替は、景気や予測できない事態に左右されます。元本を大きく毀損して破滅の道をたどった人は少なくありません。
一方、「現物投資」はその危険が少ないのです。代表的な「不動産」や「超高級腕時計」をイメージしてみましょう。不動産は、家賃収入がいきなり暴落して0円になるような事態はありませんし、ブツがあるから不動産価値が極端に減ることも少ないのです。超高級腕時計も、基本的には値段は下がらず、ほとんどの場合はプレミアが付いて上がっていくのです。
億り人になるには「現物投資1年」で十分
「現物投資」は主に富裕層がやっているため、それほど世の中に知られてはいません。書店に並んでいる投資の本をいくつも確認しましたが、「現物投資」の本質について触れているものはほぼ見かけませんでした。それだけ大富豪たちが口外してこなかったという証でもあり、秘密のままにしておきたいわけです。
私自身、現在の投資の師匠・オリバーに出会うまで、「現物投資」を知ってはいても、その本当の破壊力を知りませんでした。師匠のオリバーは資産数億ドル、世界でも指折りの「ケタ違いの資産家」です。彼の「現物投資」の教えを素直に実行していっただけで、私の人生は激変しました。
資産が1億円を超え、わずか3カ月であっという間にFIRE(ファイア/経済的自立と早期リタイア)を達成できたのです。
ですから、「億り人」を真剣に目指す人ならば、1 年以内に資産を「億」にすることは、まったく夢なんかではありません。まずは頭のなかの「常識」や「先入観」という固定観念のリミッターを外してみましょう。この世には見たことがない資産構築の世界も、たくさんあるのですから。
【プロフィール】
戸塚真由子(とつか・まゆこ)/資産構築コンサルタント。超倹約家の家庭で育った反動で、「お金持ちになる」が小さい時からの夢になる。公務員として勤務した後、民間に転職し、月収800万円を稼ぐ凄腕営業となる。その後、婚活もかねて世界38カ国を行き来し、世界中の大富豪やVIPとの太いパイプを作る。現在の投資の師匠に出会い、資産・収入ゼロから3ヶ月でFIRE達成、4ヶ月で資産1億円になる。2022年末に発売された、著書『1年で億り人になる』(サンマーク出版)は13万部を突破するベストセラーに。