吉田みく「誰にだって言い分があります」

「今までの“普通”は“贅沢”なの?」ペットボトルもガソリンも値上げで悲鳴! 家計を守る妻たちの涙ぐましい対抗策

8月上旬、ガソリン価格は12週連続の値上がりを記録(イメージ)

8月上旬、ガソリン価格は12週連続の値上がりを記録(イメージ)

ガソリン代節約のつもりが…

 ガソリン価格の上昇も止まらない。資源エネルギー庁によると、レギュラーガソリンの店頭小売価格(全国平均)は、8月上旬時点でリッター180円を超え、12週連続の値上がりとなった。これは約15年ぶりの高値水準で、帰省や旅行、墓参などでマイカー利用が増えるお盆休みのタイミングで、各地から悲鳴が聞こえてくる。

 埼玉県在住のパート主婦・カナコさん(仮名、39歳)は、夫と3人の子供を育児中。最近始めたガソリン代節約の試みが裏目に出たという。

「夏休みのお出かけ時期にガソリン価格が上がり続けるのは本当に苦しいです。我が家はハイブリッド車ではないので余計に打撃が大きくて……。クーポンを使って1リットルあたりの単価を安く済ませる努力はしていますが、1回の給油では100円の節約にもなりません。そこで思いついたのが、“車を使わない生活”でした」(カナコさん、以下同)

 カナコさんが所有するのは7人乗りのミニバン。燃費はガソリン1リットルあたり10kmほどだそうだ。家族で移動するならまだしも、1人で近所に買い物に行くとき乗るにはガソリンがもったいないと感じており、考えた末、カナコさんは自転車で移動することにした。

「簡単に考えていたのですが、酷暑のなか、自転車で移動するのは大変でした。近所のスーパーに行くだけで汗だくになります。自転車のカゴには思ったより荷物が入らず、買い物の頻度も増え……本当に辛かったです。

 自転車での買い物は喉もより渇くので、行き帰りで飲み物を最低1本は買ってしまいます。ガソリン代の節約のつもりが、マイカーに比べて毎回数百円の余計な出費があり……。割と早い段階で、暑いなかでの買い物は車を使うほうが良かったことに気付きました」

 その顛末をパート仲間に話すと、笑い話では済ませてもらえず、余計なお節介を招いたという。

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