全国の平均レギュラーガソリン価格は7月現在、リッターあたり約175円。昨年比で約20円も値上がりした。
「ガソリン代を抑えるには、何といっても安い店舗を見つけることが重要になります」
そう語るのは、自動車ジャーナリストの中村孝仁氏だ。
「ガソリンが安い店を探すのは、それほど難しくありません。まずセルフスタンドは有人スタンドよりも1~2円安くなる。また、特売日には通常価格より3円ほど安くなる店舗もあります」(中村氏)
安いガソリンスタンドは競争が激しい地域に多い。ファイナンシャルプランナーの森田悦子氏が言う。
「高速道路の出入り口付近や国道などの幹線道路沿いは、地域によってはリッターあたり10円ほど安くなることもあります。そういった場所にはガソリンスタンドが集中しているので、価格競争が起こりやすいのです」
逆に高速道路のサービスエリアは20円ほど割高になることがあり、高速での給油は急を要するケース以外は避けたい。
ガソリンスタンドで安く入れるには、「会員価格」で買うのが手っ取り早い。店舗により異なるが、登録すると会員カードが発行され、リッターあたり2~3円の割引を受けられる。
「会員カードを作った月はリッター7円引き、以降は一定量を入れると5円ずつ安くなるなど、独自の割引を設定する店舗もあります。住んでいる地域でよく使う店舗なら、登録は無料の場合が多いのでとりあえず会員になるといいでしょう」(前出・中村氏)
また、大手のガソリンスタンドなどが発行しているクレジットカードを作ると、系列店舗ならどこでも割引を受けられる。
「エネオスの『エネオスカード』と出光の『アポロステーションカード』を使うと、リッターあたり2円引きになります」(前出・森田氏)