ということで、金利にまつわる地味さや、ある意味でのつまらなさは、金利の重要性が低いことに由来しているのではないということです。むしろ、とても重要なのに、なんだか敬遠されがちなのが金利なのです。ですから、その金利を理解することで、いままで見えていなかったいろいろなことが見えてくるようになるはずです。
【プロフィール】
田渕直也(たぶち・なおや)/1985年一橋大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行に入行。海外証券子会社であるLTCB International Ltdを経て、金融市場営業部および金融開発部次長。2000年にUFJパートナーズ投信(現・三菱UFJ国際投信)に移籍した後、不動産ファンド運用会社社長、生命保険会社執行役員を歴任。現在はミリタス・フィナンシャル・コンサルティング代表取締役。シグマインベストメントスクール学長。『ファイナンス理論全史』(ダイヤモンド社)など著書多数。
※田渕直也『教養としての「金利」』(日本実業出版社)より一部抜粋して再構成