コロナ禍を経て、二拠点生活やセカンドライフの住処として、田舎での暮らしを考える人が増えているという。だが移住生活は、始めてみたものの、挫折した……という声も聞く。思い切って引っ越す前にチェックすべき点はどのようなものか。田舎暮らしアドバイザーの堀江康敬さんに聞いた。
【1】その土地で何をしたいのか明確にする
まずは、「田舎で家庭菜園をしたい」「趣味の釣りを楽しみたい」など生活スタイルを明確にすることが、移住地を探すヒントに。理想の暮らしをイメージし、事前のリサーチを行うことが大切。
【2】専門家や経験者から情報を収集する
初期の情報収集にはインターネットが便利。NPO法人『ふるさと回帰支援センター』や自治体の移住相談センターなどでは、セミナーの開催も。参加すれば、地域の相談員から詳細な情報が入手できる。
【3】移住前に実際に滞在して環境をチェック
移住先の候補が決まったら、体験移住はマスト! 最低でも2泊~1週間は宿泊して、地域の雰囲気やコミュニティー、インフラ、食べ物などの確認を。お試し住宅を格安で貸している市町村もある。
【4】移住前に約1年分の生活費を蓄えておく
交通の便が悪い地方では、車の維持費やガソリン代など、予想以上にお金がかかることも。移住後すぐには仕事ができない可能性もあるので、移住前に1年分の生活費を蓄えておくと安心。
【5】“明るいよそ者”として地域に馴染む
田舎暮らしで気になるのは、地元の人との付き合い方。都会で培ったスキルで貢献するなど、“明るいよそ者”として適度な距離をおきつつ状況が許す限り付き合い、溶け込む努力が大切。
※女性セブン2023年8月31日号