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【ドル円週間見通し】日本の為替介入への警戒感からリスク選好の円売りは限定的か

今週のドル円はどう動く?

今週のドル円はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが8月21日~8月25日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は伸び悩みか。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの方針に揺るぎなく、引き締め継続観測によるドル買いは継続する可能性がある。ただ、日本の為替介入への警戒感は消えていないため、リスク選好的な円売りは抑制されそうだ。足元の米経済指標は強弱まちまちながら、外為市場は生産者物価指数(PPI)や小売売上高などの強いデータに着目。米国経済の堅調さを背景に、FRBは引き締め政策を継続するとの見方を強めている。

 一方、7月25-26日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、ほとんどの当局者が目先のインフレ率再加速を予想。利上げ継続の方針を正当化するとみていたことが明らかになり、ドル買いを支えている。ただ、パウエルFRB議長のジャクソンホール会合での発言で、新味が乏しければリスク選好的なドル買いはやや後退する見通し。

 ドル円は昨年11月以来の146円台に浮上し、なお上昇余地があるか見極める展開となりそうだ。一方で日本政府はドル高円安の進行を引き続き懸念を伝えており、円安進行局面での円買い介入が想起され、リスク選好的な円売りは抑制的だ。

【米・8月製造業・サービス業PMI】(23日発表予定)
 23日発表の8月PMIは前回から改善するか注目。7月は製造業が49.0、サービス業は52.3だった。金融引き締め方針後退への思惑が広がれば、金利安・ドル安に。

【ジャクソンホール年次総会】(24-26日開催予定)
 米カンザスシティー地区連銀主催の年次総会。9月に開催される次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、パウエル議長の発言が注目される。新味がなければドル売り要因。

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