郊外や地方の戸建ての場合も、借入年齢や借り入れ元本は同じ前提で考えてみます。
・29歳で戸建てを購入
・完済時年齢は79歳の50年ローン
・借り入れ元本5000万円(変動金利0.47%) ※金利は一定と仮定
住み続ける前提として、毎月返済額と完済までの金利総額を35年ローンと比較してみました。
毎月返済額は50年ローンのほうが3.2万円少なくなります。ただし、返済期間が長く、かつ金利が高いため、金利総額は50年ローンのほうが325万円多いという結果になりました。
50年ローンは月々の返済額が少ないため、若いうちの手取りは少ないが将来的に年収が上がっていく方には検討の価値がありそうです。ただし、79歳まで返済があるので、退職金を返済にあてることや、定年後もできるだけ長く働き、収入を得ることも考える必要があります。
また、このシミュレーションは購入物件を終の棲家とする前提のものであり、そうなると慎重に物件を選ぶ必要があります。人口が減少する日本では、不動産価格は郊外から下がっていくため、郊外の戸建ての資産価値は下がる可能性が高いと考えています。郊外に戸建てを買うなら、途中で自宅を売却するような事態にならないよう、立地や間取りを配偶者ときちんと話し合っておくことが大切です。