希望する目的地まで乗せてくれるタクシー。バスや電車とは違い、行き先を自分で指定できる分、自分の要望が通りやすく便利だという人もいるだろう。一方、車を運転せず道に詳しくない人にとっては、困ってしまうこともあるようだ。それは一体タクシー乗車時のどんなシーンなのか。
客側がルートを選択するのは難易度が高い
IT企業勤務の30代女性・Aさんは、車の運転免許を持っていないこともあり、タクシーを利用する機会がそれなりにあるが、運転手との行き先のやりとりが苦手だ。
「目的地を伝えてから、運転手さんが『明治通りから行きますか?』とか、『明治通りと山手通りどっちから行きますか?』みたいに聞いてくれることもあって、結構困るんですよね。道を知らないので判断できないし、むしろ知らないから乗ってるのに」
もちろんAさんも、運転手が行き方を尋ねるのは、クレーム対策や客側への配慮ということはわかっているが、道を知らない人もいると訴える。
「運転手はおそらく、目的地へのルートを選択・指定してもらうことで、道を知っている人が起こすトラブルを回避したい意図があるんだと思います。でも、道を知らない人もいるんです(笑)。どうせなら『○○通りのルートがあって、こっちなら時間が早い、こっちなら料金が安い』とか言ってくれたらいいのに」(Aさん)