運転手が道を知らず…「新人なので」
メーカー勤務の20代男性・Bさんは、ペーパードライバー。車を運転することはほとんどなく、東京都出身だが都内で知らない道も多い。
「先日、タクシーに僕が乗り込むなり、『新人なので道を知りません』と開き直られてびっくりしました。ナビを使ってくださいと言いましたが、ナビに表示された高速道路の乗り口さえもわからず、ウロウロ。料金は値引いてもらいましたが、同じ料金で無駄な時間がかかるのは納得がいきませんよね」
道を知らないのに“頑なにナビを使いたがらない”運転手に遭遇したこともある。
「目的地を言うと、『道を知らないので教えてほしい』と言われたうえ、ナビを使いたがらない。結局僕が自分のスマホで調べ、道案内しましたよ。ナビの扱いをわからないのか、単に面倒なのか遠回りしたいのか、いろいろと勘ぐってしまいます」(Bさん)
自分が道を知らないとタクシーも乗りにくい
アパレル関連企業で働く20代女性・Cさんは、運転免許を持っていない。目当ての店や自宅に向かう際にタクシーを利用するが、困ることがある。
「目立つ建物や有名店を運転手さんがすぐにわかってくれたらいいんですが、そうでない場合は困りますね。自分は普段何気なく歩いているけど、車は入れない道路だったり、一方通行だったりすることもあり、結局いつも歩いている道と違う道で目的地に向かうことになる。そうなるとかえって時間がかかり、“歩けばよかったかも……”と思うことも。
住所を言っても、“本当は道の反対側に停めてほしかったのに”とか、そういう細かいところを伝えるのがなかなか難しい。自分が道を知らないと、タクシーも乗りにくいなと思います。一度、『◯◯駅のA5出口で』と言ったら、タクシーの運転手さんに『僕たちは電車に乗らないので、出口はわからないんですよ』と笑われたことがあります」
自分で運転しなくて良いタクシーだが、そもそも車に乗らない人にとっては、道の伝え方に悩ましさを感じることもあるようだ。(了)