SNSでクレーマーに絡まれて…
百貨店で働くTさん(40代/女性)は、仕事上のSNSで実名を晒すことになった。
「私は外商部にいて、主な担当は年間に100万円以上買い物をする富裕層。売り上げを伸ばすため、会社からは実名でSNSをやるように言われました。“何がお客様に繋がるきっかけになるか分からないから”ということです。
ただ、確かに売り上げに繋がった面もあるのですが、SNSは365日24時間メッセージが来るので、それに対応している時間は事実上のサービス残業。本名でやっているので、友人とのやりとりと使い分けも面倒。挙句の果てにはしつこいクレーマーに絡まれて精神的に参ってしまい、上司に相談してSNSアカウントを削除しました。周りには上手に使いこなしている子もいますが、ハッキリ“イヤです”というべきでしたね……」(Tさん)
仕事上、個人情報を出すことがメリットになると考える会社もあるが、一方でそれがトラブルにつながることもある。個人情報保護の時代、ビジネスシーンのあり方も変化していくのは避けられないのかもしれない。(了)