少しでも親しみを感じてほしかった
周囲からさりげなくおじさん構文を指摘されたのは、広告代理店勤務の40代男性・Bさんだ。おじさん構文という言葉の意味を知ってから、部下の女性から、文面について「ユニークですね」「暗号文みたい」と言われたことを思い出した。
「おじさん構文を紹介するニュースを見たとき、私のスマホが画面共有されている感覚に陥りました……。思えば、『サン』『ゴメン』などカタカナにしたり、『かな~』『あらあら』『(笑)』なんかもよく使っていました。
絵文字は、青ざめた顔や汗、ビックリマークやハテナも多用。少しでも親しみを感じてほしかったので、あれこれ盛り込んだら、立派なおじさん構文に仕上がっていました(苦笑)」
親しみを込めようとしたが、裏目に出てしまったBさん。現在は相手の文面に合わせて対応することを心がけているという。
「ちょっとした冗談を交えながら、絵文字で親しみを込めようと無理していたのかもしれません。もし相手を不快にさせていたら、親しみどころではありませんよね。
自分の思うように勝手に書くのではなく、相手のスタンスに歩み寄り、合わせていった方がいいと思い、相手が絵文字を使用すれば使うし、あまり使わない人なら控えめにしています。送信前に自己添削して、絵文字を減らすのがルーティーンになりました」(Bさん)