初ディズニーにはしゃぐ夫
もちろん、夫婦旅行にも意味はある。静岡県の57才の女性・Nさんは、子供たちから銀婚式のお祝いとして東京ディズニーリゾートの宿泊券をプレゼントされた。
「子供だましに興味はないね」とゴネる夫を説得し、いざランドへ。生まれて初めて「夢と魔法の王国」に到着したNさんの夫は呆気にとられて「ここはおとぎ話の世界か……?」と呟いたそう。
「気さくなキャストと接した夫は徐々にほおが緩み、最初のアトラクションを体験してからはニコニコしっぱなし。夜はホテルで“ディズニーの意気込みが伝わった”“キャストの教育が素晴らしいなぁ”と延々と絶賛していて、あんなに口数の多い夫を見たのは結婚して初めてで、もうおかしくて。
翌日はシーを堪能して、ショップでおみやげを爆買いして帰りました。もともとシャイでストレスをため込むことも多く、普段はうつむきがちな夫がはしゃぐ姿を見て、私も満たされた気持ちになりました」(Nさん)
次の目標を持つと幸せ度がアップ
長野県の59才の女性・Mさんは今年の春、夫の定年を記念して久しぶりの夫婦旅行へ。「一緒に行きたいところがある」と申し出た夫が、妻を生まれ故郷に誘ったのだ。
「両親は亡くなり親族は皆別の場所で暮らしていて、生家も残っていないけれど、定年を機に原点回帰したかったみたいです。どこも様変わりしている中、母校や子供の頃によく遊んだ場所などを訪れた夫は少年に戻ったような眼差しで思い出を語ってくれました。私と大切な記憶を共有したいという気持ちが伝わってきて、夫婦の絆を再確認できた気がします。いまもよく、現地で撮った写真を眺めて懐かしんでいます。次は私の故郷に一緒に行こうと、ふたりで計画中です」(Mさん)