円預金の金利はどうなる?
わたしたちがお金を預ける銀行預金の金利は、日銀の政策金利に連動します。現状、日本の政策金利はマイナスですので、円預金の金利はほぼゼロに近い状態です。たとえば1年ものの定期預金の金利は、大手銀行で0.002%、ネット銀行で0.2%程度とどちらにしても雀の涙程度です。
ただし、ここのところ、日銀が大規模金融緩和政策を変更し、マイナス金利が解除されるのでは?とささやかれております。実際、日本でもインフレ率が上昇していますので、近い将来、マイナス金利が解除されることはほぼ間違いないでしょう。そうなると、円預金の金利も引き上げられます。0.002%と0.2%だとどちらもそんなに変わらないと感じる人でも、1%と1.5%の違いは大きく感じそうです。銀行によってどれほど金利差がつくか分かりませんが、各行キャンペーン企画など行なって、預金者の確保作戦を展開するでしょう。
メイン銀行は一度決めたら、なかなかほかに変えづらいものです。金利がない世界では、それほど大差なくても、金利がある世界になると、どこをメイン銀行にするかで大きな差がでてきそうです。めんどくさいというだけで、そのままにしていると大きな機会損失となるかもしれません。日頃から、経済ニュースをチェックするなど、金利の動向にはアンテナを張っておくことをおすすめします。
《今回のまとめ》
・大手銀行が外貨預金金利を一気に引き上げ
・金利がある世界ではマネーリテラシーが重要
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。