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“フェスが苦手”な音楽ファンたちの本音と言い分 「単独ライブに比べコスパが悪い」「疲れと日焼けが後に残る…」

息抜きのはずが…それ以上の「ロス」が多い

 コロナ禍直前まではほぼ毎年、なんらかの大規模フェスに足を運んでいたという都内の会社員・Bさん(30代女性)。しかし、今年は参加を見送ったという。

「以前は、毎年友人数人と一緒にフェスに行って、その場のお祭り騒ぎを堪能するというのが恒例行事でした。ライブで盛り上がるだけでなく、野外でダラダラしながらキャンプ気分で時間を過ごすのも楽しい。ライブだけでなく、その場の空間全体をひっくるめて楽しめるのがフェスだと思っています。

 今年は見送ったのは、単純に仕事の調整が上手く行かなかったから。コロナ禍を経てリモート勤務が増え、常に仕事を抱えるような状況になってしまいました。仕事に区切りがつかなくなったんですよね。以前ならフェスに合わせて数日休みを取っていたんですが、今年はそれが難しそうで、スルーしてしまいました」(Bさん)

 そんなBさんは、来年以降もフェスに行かなくなりそうだと話す。

「フェスは楽しいけど、犠牲も多い。仕事を休めるように調整しなければならないし、フェスが終わった後も、日焼けと疲れで数日は使い物にならない。“日常”に戻るまで、1週間以上かかってしまうこともある。息抜きのはずなのに、それ以上のロスが多い(笑)。“非日常”を体験するための行事としての音楽フェスは、私にとって気軽に参加できるものではなくなってしまったんです」(Bさん)

 音楽ファンにとって、楽しみ方は人それぞれ。4年ぶりに“通常通り”となった大規模音楽フェスを堪能した人たちがいる一方で、足が遠のいてしまった人も少なからずいるようだ。(了)

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