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やっぱり痛い?怒られる? 歯医者が苦手な人たちの本音と知っておきたい「歯科治療の新常識」

治療にあたって気になることはどんな些細なことでも遠慮せずに聞くこと(イラスト/白ふくろう舎)

治療にあたって気になることはどんな些細なことでも遠慮せずに聞くこと(イラスト/白ふくろう舎)

「歯科医院で嫌な思いをさせられた」「痛いイメージがあるから怖い」。そんな理由で歯科医院に行かない人生は損。以前に比べて歯科治療を取り巻く環境も変わり、安心して治療を受けられる環境が整ってきている。以下、多くの人が感じている5つの恐れについて、大阪中之島デンタルクリニック院長で歯科医師の山本彰美さんに今どきの新常識を解説してもらった。

【1】怒られるのが怖い

 歯科医院に行くのが嫌な理由のひとつに、「どうしてここまで放っておいたんだ!」と怒られたら嫌だと、恐怖心を持つことがある。

「いまは、頭ごなしに怒る医師はほとんどいないと思います。でも、心配な場合は、予約の電話をする際に『すぐに治療に入らず、少しお話を聞いてから治療に入ってもらうことはできますか?』などと伝え、了承してくれた歯科医院へ行くことをおすすめします。歯科医としての使命は患者さんに健康な歯を取り戻し、健康的に生活してもらうこと。

 医師と患者の相性が悪いと治療が苦痛になるので、初回の診療では、『○年ぶりなので、歯の状態を診てほしい』と伝え、治療が必要な場合は、どんな治療法があるのか、費用は? 治療回数は? などと質問し、きちんと答えてくれる歯科医を選ぶこと。

 納得できない、違和感があるなどの場合は我慢せず、歯科医院を変えてもいいんです」(山本さん・以下同)

【2】歯科医にトラウマが

 歯科医院が苦手な人の中には、「行こうと思うと不安になる」「吐き気をもよおす」など恐怖症になっている人もいる。

「以前、歯科治療で嫌な思いをして、歯科医院が嫌いになった患者さんが多くいます。心あたりがあるかたは、カウンセリングに重きを置いている歯科医院を選びましょう。これらの医院は、1時間程度じっくり時間をとってカウンセリングをしっかり行い、患者さんの話をよく聞くことに徹しています。私も時間をかけて、患者さんが心に秘めていた苦しみ、悲しみ、不安をじっくり聞くようにしています。中には涙を流す患者さんもいますが、治療への一歩を踏み出すためには必要なこと。話を聞いてくれる歯科医を選びましょう」

 インターネットで「歯科、カウンセリング」で検索し、気になる病院があれば予約をして、カウンセリングを受けてみるのもおすすめだ。

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